知識ゼロから始めた家庭菜園が今では周囲から羨ましがられる豊作の庭に!

私の生まれた実家は、一戸建てでしたがその敷地には庭が無かった為、園芸や家庭菜園とは一切無縁の子供時代を過ごしていました。唯一野菜の収穫を手伝うのは、親戚の家に行った時、山でタケノコを取ったり、親戚の家の庭で、きぬさやなどを取るくらいでした。野菜を取るのは楽しいけれど、他にも趣味ややらなければならないことは多く、当時は自ら始めようとも思いませんでした。その後成人し、結婚を気に私達が戸建てに引っ越した時、たまたま購入した戸建ての敷地の片隅に、庭と呼べる小さなスペースがありました。私は園芸や家庭菜園をする予定は一切ありませんでしたが、夫があじさいやヒマワリを植えはじめたことをきっかけに、水やり、土壌改良を手伝い、自分でも何か育てようと思ったことでようやく、30歳にして家庭菜園を本格的にはじめました。

最初は、何をどうしたら良いのか右も左も分かりませんでしたが、たまたま近所に住む親切な方が、植物や家庭菜園にとても詳しく、色々教えてくれました。トマトやきゅうりを植える時は、ハチが来た時に受粉しやすくなるよう2つ以上並べて植えることや、石灰と用土をしっかり混ぜてからナスやトマトを育てること、野菜を植えた時には油かすを撒くことなど、家庭菜園を行うにあたって、必要な知識はほとんどご近所の方から教わりました。幸い、日当たりも良い家だったことから、どんどん野菜は実り、夏にはミニトマト200個以上、きゅうりやナスも累計20本ずつ収穫できました。収穫できた野菜は、友人や親に渡しています。毎回、売っている野菜よりも新鮮で、甘味があって美味しい、と喜ばれます。

もちろん、野菜の苗や種が品種改良され、良いものも多く出回っているのは確かですが、きちんと実るまでの間、私達が毎日欠かさず水をやり、時には虫によるダメージを防ぐため忌避剤を撒き、ナメクジや野良猫などの害獣から野菜を守るために定期的に見守りを続けた結果です。知識ゼロでも諦めず、こつこつ継続することにより、美味しい野菜が毎日食べられる楽しみと、あげた人の喜ぶ笑顔が見られるようになりました。更に皆から羨ましがられるような素敵な庭にするために、今年は去年育てなかった、三つ葉やカイワレ、しそなども追加して植えてみようと思っています。